『呪術廻戦』第19話 感想
第19話 幼魚と逆罰
前回映画館で凄惨な殺人事件が起こり、現場に派遣された虎杖。
そのまま突入かと思いきや、虎杖の隣にいた人と真人に話しかけた少年の人物紹介が主なタメ回でしたね。
虎杖とともに派遣された呪術師
一級呪術師「七海建人」(ななみけんと)
バトーのような眼鏡というかゴーグルを目にはめた七三分けのスーツ姿のサラリーマンです。
というか脱サラ呪術師です。
労働はクソ、呪術師はクソ、五条さんは信用してるし信頼してるけど尊敬はしてないなど色々いいキャラです。
そして虎杖のこともどちらかというと規定側(上と同じ)の見方をしている。
つまり術師として認めていない。
宿儺という爆弾を抱えていても己は有用であると示して下さい、と。
それに対してかっこよく返す虎杖をさらに流しちゃう七海さん。
いやー初登場からキレッキレですねこの方。
大人になるとは、に対する七海さんの回答がこれですよ。
「君はいくつか死線を越えてきた。でもそれで大人になったわけじゃない」
「枕元の抜け毛が増えいていたり、お気に入りの惣菜パンがコンビニから姿を消したり」
「そういう小さな絶望の積み重ねが、人を大人にするのです」
リアリストだなあ。しみじみ。
たったの一話で完璧なキャラ紹介でした。
対する呪い勢力の新人は映画館で凄惨な事件を起こした真人に話しかけちゃった鬼太郎ヘアの吉野くん。
どうやら映画館で頭部をジャージャービンクスに改造された高校生たちは、吉野くんをいじめてた不良たちのようです。
吉野くんのモノローグでいじめの回想が入ります。
男3人、女1人にいじめられている吉野くん。
いじめられていますが、状況を冷静に分析できています。
暴力をしてくる男に混じって静観してる女子。こういうやつ他の不良系の漫画とかドラマにもいますよねー。
吉野くんの分析では、この女(つばさちゃん)は僕(吉野)がいじめられてる姿を見て自分の立ち位置を確かめて悦んでる、ということみたいです。
なるほどです。こういう場面にいる不良の取り巻きの女って止めもしなければ暴行に参加するわけでもなく、ただ見てるだけで何したいのかなーと疑問に思ってたんですが、腑に落ちました。
自分が暴行される側ではない、という立ち位置にいることを確認して悦に入ってたということなんですね。
そんな不良共に一矢報いたい吉野くん。
男同士の友情にも男女の友情にもひびを入れる火の玉ストレートを放ります。
「つばささんは自分で思ってる程可愛くないよ」
「それは3人共分かってる」
「それでもチヤホヤ持て囃すのは」
「君がヤラせてくれそうだから」
なんなんだよ!いじめられてる側でもこの好戦的な煽り属性持ってるのは!
今後の4人気まずいだろこれ!そしてつばさちゃんのすごい美人でもなければブスでもない絶妙なルックスが吉野くんの台詞に説得力を持たせます!
つばさちゃん(え?この人達私のカラダが目当てだったの?)疑心暗鬼
男達(こいつら、つばさちゃん狙ってたのか?おれが最初に狙ってたのに。てかつばさちゃんにカラダ目当てだと思われちゃってる?)疑心暗鬼
一矢報いるとはまさにこのこと!
天晴れ吉野くん!